2014年 08月 02日
歴史を追い求めて
日本近現代史専攻4年 照井惇也 〈2014年度版〉 私は、上智大学文学部史学科四年の照井惇也です。「陸軍中堅将校」について研究しています。
史学科では、はじめに「歴史とはなにか」ということを学びます。一・二年時は偏りがないよう「~概説」や「~特講」という形で日本史、西洋史、東洋史全てを学習します。今まで知らなかったことを知り、自分の見識が広がっていく過程を実感できるのは楽しいですよ。二年時には各専攻に分かれてプレゼミがはじまります。プレゼミでは文献購読を行い、毎週のブックレポート提出があります。このおかげで読書量、読書力ともに上がります。プレゼミは二年生単独で行われるので、通常三・四年生と関わる機会はありません。しかし、私が所属する長田教授の日本近代史ゼミでは、先生のご配慮により、プレゼミに所属する二年生も、年数回行われる本ゼミ(三・四年生)の打ち上げや校外学習、合宿にも参加できます。打ち上げには、過去のゼミ生で就職した先輩方も来てくださるので就職の相談などもできます。「ゼミ合宿」というと堅いイメージがありますが、中身は「ゼミ旅行」です。自分たちで行き先を決め、プランを練ります。去年は会津で会津城、飯盛山などの史跡の見学、喜多方ラーメン、みそかつなどのご当地名物の食事やサイクリングを楽しみました。先生も積極的に参加してくださいます。世の中広しといえども、旅行パンフレット持参で一時間半のサイクリングやカラオケに付き合ってくださる大学教授はいないでしょう。
本ゼミは「日本近代史」ですが、範囲は江戸時代以降と考えてもらえれば結構です。「日本」に限らなくても問題ありません。先生は日米・日韓交渉史や国内・国際政治史がご専門なので、日韓関係を学びに韓国からの留学生なども来ています。また、私たち長田ゼミの三人が中心となって去年自主ゼミも発足させました。内容は主に二つで文献要約と自由論題報告です。文献要約では、全員で共通の本を読み、毎週一人が内容を要約したレジュメを配り、そのなかで論点を提示して、話し合いを行います。自由論題報告では、各自が自分の興味関心に基づいたテーマで報告を行います。学年も違うだけでなく、専攻もバラバラなので、話していて見識が非常に深まります。議論が白熱して、いつも大学が閉まるぎりぎりの時間まで話し合いを続けてしまいます。
四年間はあっという間です。せっかく高い学費を払い、貴重な時間を費やして大学に行くのだから、就職のためではなく、自分がやりたいことをやるために大学に行ってください。そのやりたいことが「歴史学」であれば、同じ学問をしている人間として喜ばしい限りです。私自身、大学生活において二つのサークルと二つのアルバイトをそれぞれ掛け持ちし、さらには教職課程も履修していて、かなり忙しい四年間を過ごしましたが、今思い返せば史学科で過ごした四年間はそのどこを切り取ってもかけがえのない時間でした。
by history-sophia
| 2014-08-02 01:29
| 教員・学部ゼミ紹介
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