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上智大学文学部史学科

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2024年 11月 06日

《12月》上智大学史学会第74回大会のお知らせ

下記の通り、上智大学史学会 第74回大会を開催いたします。
昨年に引き続き対面開催となります。お誘いあわせの上、ご参加賜りますようお願い申し上げます。

 日時:2024年12月15日(日)10:00開始(受付・開場 9:30~)
 形式:対面(事前申し込みが必要です。申し込み締め切り12月2日(月))
 場所:上智大学四谷キャンパス12号館 <受付:12号館203>

◆部会研究発表(10:00~)
アジア・日本史部会 於・12 号館 2 階 201

10:00~10:40 陳 婧琛(上智大学大学院)「漢代における女性旌表 」
10:45~11:25 Paul Liu (上智大学大学院)「正徳新例以前の近世日本の養蚕業 」
11:30~12:10 中森 柚子(広島大学大学院)「日本占領期の浮浪児保護における『男らしさ』と『子どもらしさ』」

西洋史部会 於・12 号館 2階202
10:00~10: 40 廣田 優希 (上智大学大学院)「聖職者たちの行動にみるナチ政権下のカトリック教会 」
10:45~11:25 内川創達(一橋大学 大学院) 「1912 年ローレンス・ストライキと『ブレッド・アンド・ローズ』の神話」
11:30~12:10 新井 梨予 (上智大学大学院)「レコンキスタ後のマラガにおけるムスリムと北アフリカ 」

◆ 公開 シンポジウム 13:3 0~17:00 12 号館 1 階 1 0 2
「『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』は なぜ注目されるのか?」
報告
1 小野寺拓也(東京外国語大学)「パブリック・ヒストリーと歴史学はどこで折り合えるのか?-〈解釈〉が投げかけるものー」
報告
2 田野大輔(甲南大学)「ナチスの『相対化』にどう向き合うべきか?『田野調査(フィールドワーク)』が明らかにしたことー」

13:30~13:35 会長挨拶 笹川 裕史(上智大学史学会会長)
13:35~13:40 趣旨説明 森田 直子(上智大学)
13:40~15:20 報告1&2
15:20~15:40 休憩
15:40~16:00 コメント 北條 勝貴(上智大学)
16:00~17:00 討論 司会:森田 直子(上智大学)

◆ 総会(17:00~17:20) 12 号館1階 102
◆ 懇親会(18:00~20:00) アルカディア市ヶ谷

【懇親会会費】正会員5,000円/学生会員1,500円

事前申し込み締切:12月2日(月)
 下記URLかQR コードの「申込みフォーム」に入力、送信してください。

その他、詳細に関しましては下記画像よりご確認ください。


 《12月》上智大学史学会第74回大会のお知らせ_f0237341_13295192.jpg



# by history-sophia | 2024-11-06 13:30 | 大会・講演会・定例会
2024年 11月 01日

2024年度11月例会(ミニ・シンポジウム)参加記

11月2日に行われた上智史学会例会ミニ・シンポジウムのテーマは「地域の公共性から歴史学を考えなおす─立石と諏訪におけるパブリック・ヒストリーの試みから─」でした。

まず、牧田義也先生(一橋大学)は「協働と敵対性─立石企画の可能性と課題─」というタイトルで、今夏に歴史学研究会の特設部会企画として実施された、開発によって変わりゆく街・葛飾区立石でのパブリック・ヒストリーの実践についてご講演されました。牧田先生は企画の中での苦悩や反省を交えながら、予定調和的な「共同」を乗り越え、時に「敵対」を生みながらも「協働」するパブリック・ヒストリーを目指すべきだと、お話されました。特に興味深かったのは、パブリック・ヒストリーの前轍として、牧田先生ご自身も関わる現代アートの理論的展開に言及されていたことでした。アート・プロジェクトがアクティヴィズムと結びついた経緯を参考にすれば、パブリック・ヒストリーにも地域に根ざした「歴史学的想像力」を惹起する力を持たせられるのではないかと改めて感じました。

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牧田義也氏

続いて北條勝貴先生(上智大学)は、「負の歴史をめぐる合意形成─〈余所者〉が問えるもの/問えないもの─」というタイトルで、東北での文化財レスキューや長野県諏訪郡富士見町における地域と連携した養狐場の研究などを事例に、パブリック・ヒストリーの持つ再帰性と合意形成の可能性についてご講演されました。北條先生は人と過去との関わりの中で、負の記憶の擬似体験や他者の記憶に寄り添う姿勢、そして自己への内省などが生まれることを強調されていました。そうした実践の中で、たとえ検証不可能でヒストリカル・パストを超越するような解釈であっても、ナラティヴとして人と人とを繋ぐ可能性はあるのだとお話しされていたのが、とても印象的でした。

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北條勝貴氏


最後に、全体討論では地域との軋轢の経験から、歴史学者としてのポジショナリティに至るまで、さまざまな議論が交わされました。また諏訪での企画に関わった北條先生のゼミの学生お二方もリアルな感想をお話ししてくださいました。

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会場風景

本シンポジウム全体を通じて、従来のパブリック・ヒストリー論を超える新たな問題提起がなされ、歴史学自体の方向性を考える上でも非常に有意義な議論に参加することができました。

一橋大学院・修士課程 内川創達
(撮影:西澤光太郎)



# by history-sophia | 2024-11-01 13:28 | 大会・講演会・定例会
2024年 10月 28日

笹川ゼミ・大川ゼミ紹介(東洋史ゼミ合宿)

こんにちは、史学科3年の五十嵐です。今夏9/24~252日間、私が所属する笹川ゼミと大川ゼミの合同で合宿に行ってきました。以前は長野にあった大学のセミナーハウスで行っていたようですが、なくなってしまったようで、今年は伊豆高原の温泉が堪能できる合宿所を合宿係が選んでくれました。この合宿は4年生が卒論構想発表を行うことがメインですので3年生の私は発表を聞きに行くだけ、少し旅行気分でしたが、一泊二日とても素敵な経験をさせていただきました。前置きはここまでとして、合宿を振り返っていきたいと思います。

伊豆高原駅で集合し、そこから送迎バスに乗って合宿所に向かいました。伊豆高原まで私は特急踊り子号に乗って行ったのですが、途中から沿岸を通って行ったので海が見えてとても綺麗でした!今回泊まった合宿所は、元プロテニスプレーヤー松岡修造さん出演のテレビ番組のロケ地にもなった場所だそうで、実際に着いたらテニスをやっている方がたくさんいらっしゃいました。そんな方々を横目に、1日目から発表を開始。机をコの字にし、アットホームな環境で4年生の発表を聞きました。私もじわじわと卒論に向けて準備を行っていますが、1年後ここで発表を行わなければいけないと思うと、焦りが生まれてきました…私の研究に関連したものはありませんでしたが、研究視点が十人十色で、とても興味深かったです。その一方、やはり卒論の独自性を生むことにみなさん苦労していらっしゃるようでした。私も研究の方向性をより明確にしていかなければならないと改めて課題を再認識しました。来年の卒論発表会が楽しみです。

笹川ゼミ・大川ゼミ紹介(東洋史ゼミ合宿)_f0237341_09491790.jpg


1日目の発表終了後皆で夕飯を食べ、その後は宴会ということで各々お酒を嗜みながらカードゲームをしたり、卓球をしたりしました。笹川先生と大川先生の夢の卓球マッチも実現しました。笹川先生がとてもお上手で、笹川ゼミ3年は誰も太刀打ちすることができませんでしたぜひ来年の合宿でリベンジしたいものです。4年生の方ともお話しすることができ、縦横の繋がりを体感できた素敵な時間でした。

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2日目は8時に起床し、美味しい焼き立ての魚を頂いたあと後半の発表を行いました。朝食後に外で集合写真を撮る予定だったのですが、まさかの笹川先生が見つからないという緊急事態に。無事にいらっしゃったので一見落着ですが、小雨の中笹川先生をみんなで待ったのも今となれば良い思い出です。(その後ちゃんと全体写真を撮り直しました)
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そんなこんなであっという間に終わってしまった合宿でしたが、ゼミの方と仲を深めるとても良い機会となりました。中国史近現代ゼミのアットホームな暖かい空気感に触れた2日間でした。



# by history-sophia | 2024-10-28 16:48 | 教員・学部ゼミ紹介
2024年 10月 23日

史学専攻入試説明会のお知らせ

大学院史学専攻の入試説明会のご案内です。
歴史学で上智大学大学院への進学を考えている皆さんは、いずれも自由にご参加頂けます。
卒業見込み者のみならず、3年次生以下、学外者も歓迎します。奮ってご参加ください。

【日時】2024年11月19日(火)18:00~19:00
【場所】オンライン(Zoom 会議方式)
【説明内容】専攻の概要・カリキュラム・教員・入試・奨学金・就職状況

今回の入試説明会はオンライン(Zoom)で実施します。
参加ご希望の方は、11月17日(日)までに下記URLかQRコードの「申し込みフォーム」に入力・送信してください。

その際、申請された方に Zoom ミーティングの招待をお送りします。

https://forms.office.com/r/pzeZgVjhT8









# by history-sophia | 2024-10-23 10:26 | 事務室からのお知らせ
2024年 10月 09日

上智⼤学史学会11⽉例会ミニ・シンポジウムのお知らせ

11月2日(土)13:30より、上智大学史学会月例会ミニシンポジウムが開催されます。
皆さま、ぜひ奮ってご参加ください。
以下にシンポジウムの詳細をお伝えします。

――――――――――――――――――――

上智⼤学史学会11⽉例会ミニ・シンポジウム
「地域の公共性から歴史学を考えなおす─⽴⽯と諏訪におけるパブリック・ヒストリーの試みから─」

まだまだ暑い⽇もありますが、空の⻘さと爽やかな空気に、ようやく秋の訪れを感じさせる陽気となりました。上智⼤学史学会では、下記のとおり、11⽉の例会を開催します。今回は、12⽉の⼤会に繋がるパブリック・ヒストリーの観点から、ミニ・シンポジウムとしておこないます。万障お繰り合わせのうえご参加ください。


【⽇時】 2024年11⽉2⽇(⼟)13:30〜17:00
【会場】 上智⼤学四⾕キャンパス 中央図書館8階 L-821
【報告】
  牧⽥義也 ⽒(⼀橋⼤学)
   「協働と敵対性─⽴⽯企画の可能性と課題─」
  北條勝貴 ⽒(上智⼤学)
   「負の歴史をめぐる合意形成─〈余所者〉が問えるもの/問えないもの─」

  総合討論


【趣旨】
2023〜2024 年度、歴史学研究会総合部会は、松原宏之⽒と牧⽥義也⽒を中⼼に企画「Doing History in ⽴⽯:パブリック・ヒストリーの実験と実践」を組み⽴て、若⼿研究者を募って、葛飾区⽴⽯でのポリフォニックな協働的歴史実践を試みた。その著しい成果は、2024 年度歴研⼤会特設部会「パブリックヒストリーをめぐる探究・対話・協働―葛飾区⽴⽯における歴史実践―」以降、幾多のイベントを通じて公にされている。この企画が⽇本の現代歴史学において、エポック・メイキングな役割を果たしていることは間違いなかろう。牧⽥⽒は、そののちマイケル・フリッシュ⽒(パブリック・ヒストリーの重要概念“Shared Authority”の提唱者)を招聘したシンポジウムを開催・運営し、最新論⽂では、歴史学とアートとの協働を論じ同分野をリードしている。⼀⽅北條は、『パブリック・ヒストリー⼊⾨』(菅豊⽒との共編)刊⾏以来各地で地域連携を進めてきたが、今年度は⽴⽯企画とも関わりつつ、⻑野県諏訪郡富⼠⾒町に存在した養狐場の歴史を同地の⼈びとと掘り起こし、定着させてゆく活動(パネル展⽰・講演会・エクスカーション・ワークショップ)をおこなっており、牧⽥⽒とも各所で協⼒している。本例会ではこのような経緯を踏まえ、牧⽥⽒を主要報告者に迎えて北條が援助報告を担い、現状「国外事例の紹介」や「理論の整理」に偏りがちなパブリック・ヒストリーについて、地域での実践経験に即して意⾒交換をおこなう。親和的な協働だけでなく深刻な対⽴に⾄る局⾯も踏まえ、同活動の課題や可能性を明確にし、現代歴史学そのものの深化に資することを⽬指す(⽂責 企画者:北條)。

※ 会場が中央図書館内のため、上智⼤学のIDカードをお持ちでない⽅には、エントランスにて、お名前・ご所属・訪問場所(L-821)・⼊/出時間をご記⼊いただくことになります。予めご承知置きください。
※ 当⽇は、本学の学園祭(ソフィア祭)の開催時期に当たっております。メイン・ストリート等は混雑が予想されますので、お気を付けてお越しください。

主催:上智⼤学史学会、後援:パブリックヒストリー研究会



上智⼤学史学会11⽉例会ミニ・シンポジウムのお知らせ_f0237341_11185632.jpg


# by history-sophia | 2024-10-09 11:19 | 大会・講演会・定例会