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上智大学文学部史学科

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2016年 12月 26日

坂野ゼミ紹介

西洋近世史(坂野)ゼミ紹介 2年 内田雄健(2016年現在)

はじめに


 こんにちは、私は史学科2年生の内田雄健です。ゼミは西洋近世史ゼミ(通称:坂野ゼミ)に所属しており、卒業論文ではコンゴ・キンシャサを中心とした西欧との関係について研究しようと考えています。
 文学部史学科の2年生では史学教養演習(プレゼミ)という名目であり、3年生から始まる演習(ゼミ)という授業に向けての準備期間になります。そのため、これから私が説明していく内容はプレゼミ生からの視点として、是非ゼミ選びの参考にしていただければと思います。

ゼミの基本情報

 ゼミの担当教授である坂野正則先生はフランス近世の宗教史・社会史を専門にしており、そのためゼミ生の多くはフランス革命や近世ヨーロッパの社会史など先生のテーマに沿った内容について興味を持っており、卒論もそれに沿った内容で研究するゼミ生が多くいます。
 私が属するプレゼミの雰囲気は、とても仲が良くゼミ生間におけるコミュニケーションは活発です。そのため、ゼミにおける意見交換も捗り、互いに高めあうことができます。そして、坂野先生はとてもフレンドリーであるため話しやすく、加えて疑問点に対して的確にアドバイス等をしてくださりスムーズにゼミや課題等が進みます。
 プレゼミの授業では、春学期では研究文献の要約・紹介、質疑応答や討論、論点の発見と議論の組み立ての力を養うことを目的として、その際にフランスの歴史家達を題材にそこから近世フランスへの理解を深めていきます。秋学期では欧語文献の正確な読解を通じて問題の発見につなげることを目的として、前半では英語文献、後半ではフランス語文献について読み解いていきます。
 今年のゼミ合宿については、私たちプレゼミ生とゼミ生の合同で箱根へと向かい卒論構想について坂野先生と話し合い、自分では気付くことができなかった新たな方向からのアプローチの方法等のアドバイスをいただき有意義な時間になりました。

坂野ゼミを選択した理由

 私が1年生の頃は、とにかく多くのことに興味を抱くことを意識していました。そして1年生必修科目のキリスト教人間学の授業を通じてアフリカ・コンゴ社会について特に興味を持ち、そこでコンゴ民主共和国について研究しようと決心しました。しかし、史学科にはコンゴやアフリカについて研究対象とする教授がいないため悩みましたが、コンゴの旧宗主国であるベルギーはフランスとの交流が盛んであり、そのためコンゴの公用語はフランス語であるといったように何らかの形でフランスのDNAが流れていると考えて坂野ゼミにいこうと決断しました。しかし、私の第2外国語はドイツ語であるために現在でもフランス語を勉強しています。

おわりに

 長々と述べてきましたが、まだ私は歴史学に触れて少しであり知らないことばかりです。しかし、歴史学を学ぶ上で常に現在を意識することで思わぬ発見に出会うことがあり、それが私にとって歴史学を学ぶ意味だと考えております。そのためには、より客観的であり多角的な視点からのアプローチが必要です。そして坂野先生による的確なアドバイスや積極的に討議するゼミ生の存在は坂野ゼミならではの強みだと断言できます。

坂野ゼミ紹介_f0237341_944277.jpg

                  【2016年9月 ゼミ合宿より】

by history-sophia | 2016-12-26 09:47 | 教員・学部ゼミ紹介


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