人気ブログランキング | 話題のタグを見る

上智大学文学部史学科

sophia1942.exblog.jp
ブログトップ
2014年 08月 04日

マドリード留学体験記

 4年 柏木萌香 〈2014年度版〉 



マドリード留学体験記_f0237341_16433660.jpg

聖アグスティン教会(テネリフェ島)

カナリア諸島最大の島、テネリフェ島の教会にて。
気候や植生の違いからか、イベリア半島とは異なる雰囲気が漂う島でした。

ラ・ラグーナの歴史地区には、15-16世紀の美しい街並みが残されています。




私は、マドリードにある私立ネブリハ大学に1年間、私費で留学しました。留学先は、上智の先生に教えていただきましたが、必要な手続き(入学手続きや長期滞在用ビザの取得等)は基本的に全て自分で行いました。

宿泊形態は、ネブリハ大学の斡旋するホームステイでした。一度家庭を変えてもらいましたが、いずれの家庭も親切で、おいしい料理を提供してくれました。

私は、スペイン語は第二外国語として上智大学で2年半学習しただけでしたので、語学面で大きな不安がありました。そこで、スペイン語で何かを学ぶというよりは、語学そのものを学ぶことに焦点を当てることにしました。

さて、ネブリハ大学では、非ネイティヴにスペイン語を教えるコースに在籍し、世界各国からの留学生と机を並べました。多かったのは、ERASMUSを利用したヨーロッパ人、アメリカ人、そして中国人でした。同期の日本人は私を含めて3人でした。

語学のクラスは、DELE(外国としてのスペイン語検定試験)を基準として振り分けられました。私はA2から始まり、最後はC1の授業も選択しました。勉強内容は、スペイン語とイベリア半島の文化が中心でした。例えば、カスティーリャの中世文学や、現代スペイン文学、現代社会、等々です。スペインに関する知識が偏っていた私には、丁度良いものでした。先生方は丁寧な授業をしてくださり、質問にもきめ細かく対応してくださいました。

 ところで、所属コースの特性上、大学の授業だけでは、スペイン人と交流する機会がなかなか得られませんでした。そこで、現地のスペイン人と交流を深めるために、インターネットや国際交流基金を活用して、サークルを探して飛び込み参加したこともありました。もちろん、留学生仲間でパーティをしたり街に繰り出して騒いだりもしました。

 首都の中心部が生活圏だったので、数多の美術館や公園、その他文化施設に気軽に行くことができ、非常に貴重な体験となりました。また、スペイン各地へ旅行することで、見聞がさらに広がりました。スペインはバスや飛行機を中心とした交通網が発達しているので、旅行しやすい国でした。人々はシャイですが親切なので、困った時に声を掛けると、大抵は優しく対応してくれました。

 留学中は、毎日が新しい発見や経験の連続でした。今までの自分の価値観を引っくり返されたこともありました。また、離れてみて初めて分かる、日本の良さをしみじみと感じることもありました。無事に帰国した時、心の底からほっとしたことを、今でも良く覚えています。

先生方を始めとする大学、そして家族に支えられて、留学を完遂することが出来ました。日本にいた時以上に、いろんな人に出会い、多くのことを学ぶことが出来ました。決して楽しいことばかりではありませんでしたが、留学して本当に良かったと思います。


マドリード留学体験記_f0237341_16452846.jpg

夕暮れの大聖堂とヒラルダの塔(セビーリャ)

アンダルシアはセビーリャの大聖堂とヒラルダの塔。
ちょうど聖週間の時期で、昼間はお祭り騒ぎで賑やかでしたが、
夕暮れ時は宗教行事に相応しい厳かな雰囲気が漂い始めていました。





by history-sophia | 2014-08-04 00:01 | 留学・在外研究レポート


<< ヴェネツィア大学交換留学報告      ヴェネツィア大学交換留学体験記 >>