2014年 08月 04日
4年 柏木萌香 〈2014年度版〉 聖アグスティン教会(テネリフェ島) カナリア諸島最大の島、テネリフェ島の教会にて。 ラ・ラグーナの歴史地区には、15-16世紀の美しい街並みが残されています。
私は、マドリードにある私立ネブリハ大学に1年間、私費で留学しました。留学先は、上智の先生に教えていただきましたが、必要な手続き(入学手続きや長期滞在用ビザの取得等)は基本的に全て自分で行いました。 宿泊形態は、ネブリハ大学の斡旋するホームステイでした。一度家庭を変えてもらいましたが、いずれの家庭も親切で、おいしい料理を提供してくれました。
私は、スペイン語は第二外国語として上智大学で2年半学習しただけでしたので、語学面で大きな不安がありました。そこで、スペイン語で何かを学ぶというよりは、語学そのものを学ぶことに焦点を当てることにしました。 さて、ネブリハ大学では、非ネイティヴにスペイン語を教えるコースに在籍し、世界各国からの留学生と机を並べました。多かったのは、ERASMUSを利用したヨーロッパ人、アメリカ人、そして中国人でした。同期の日本人は私を含めて3人でした。 語学のクラスは、DELE(外国としてのスペイン語検定試験)を基準として振り分けられました。私はA2から始まり、最後はC1の授業も選択しました。勉強内容は、スペイン語とイベリア半島の文化が中心でした。例えば、カスティーリャの中世文学や、現代スペイン文学、現代社会、等々です。スペインに関する知識が偏っていた私には、丁度良いものでした。先生方は丁寧な授業をしてくださり、質問にもきめ細かく対応してくださいました。 ところで、所属コースの特性上、大学の授業だけでは、スペイン人と交流する機会がなかなか得られませんでした。そこで、現地のスペイン人と交流を深めるために、インターネットや国際交流基金を活用して、サークルを探して飛び込み参加したこともありました。もちろん、留学生仲間でパーティをしたり街に繰り出して騒いだりもしました。
首都の中心部が生活圏だったので、数多の美術館や公園、その他文化施設に気軽に行くことができ、非常に貴重な体験となりました。また、スペイン各地へ旅行することで、見聞がさらに広がりました。スペインはバスや飛行機を中心とした交通網が発達しているので、旅行しやすい国でした。人々はシャイですが親切なので、困った時に声を掛けると、大抵は優しく対応してくれました。
留学中は、毎日が新しい発見や経験の連続でした。今までの自分の価値観を引っくり返されたこともありました。また、離れてみて初めて分かる、日本の良さをしみじみと感じることもありました。無事に帰国した時、心の底からほっとしたことを、今でも良く覚えています。 先生方を始めとする大学、そして家族に支えられて、留学を完遂することが出来ました。日本にいた時以上に、いろんな人に出会い、多くのことを学ぶことが出来ました。決して楽しいことばかりではありませんでしたが、留学して本当に良かったと思います。
夕暮れの大聖堂とヒラルダの塔(セビーリャ) アンダルシアはセビーリャの大聖堂とヒラルダの塔。
by history-sophia
| 2014-08-04 00:01
| 留学・在外研究レポート
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